« 前へ | メイン | 次へ »

フコイダン研究こぼれ話 ~タカラバイオインタビュー(6)

[フコイダン開発者インタビュー]

今日まで5回にわたってタカラバイオ研究所のみなさんへのインタビュー記事を紹介してきました。最終回の今日はインタビューの中で聞くことができたフコイダン研究にまつわるこぼれ話をご紹介します。

Q:フコイダン研究のパイオニアとなったタカラバイオ。もともと何を目的として海藻研究されていたのですか?

sakai-20.jpg

A:フコイダンにいきつく前には全く違う研究を行っていたんです。それは、青森県の産業廃棄物の有効利用についてというものでした。研究対象としていた産廃というのは、ホタテガイの中腸腺(緑の部分)、イカの皮、稲わらの3つ。どうにかこれらを何かに役立てられないかと黙々と研究を始めたのですが、結局何の役にも立ちそうになかったんですね。
その頃、フコイダンという物質が海外でようやく研究されるようになってきましたが、その化学構造についてはほとんど何も分かっていませんでした。当時、われわれは糖鎖工学の研究分野にも力を入れていましたので、「フコイダンの研究をしよう!」って急に路線を変えて、そこからまた黙々と。最初は市販のフコイダン試薬を使い果たすほど使ってもほとんど成果も得られないまま2年を過ごし、ガゴメ昆布に出会えてここに至ることができました。(タカラバイオ・酒井武さん)

***

Q:研究にはご苦労がつきものなのでしょうね。苦労話を聞かせてください。

sakai-05.jpg

A:.うーん。苦労に思うことは何もなかったですよ。研究は楽しかったですからねぇ。そういえば、ガゴメ昆布に出会う前、ヨーロッパの研究試薬のフコイダンを使っていたときのことなんですが、黒かったり、ふわふわだったり、雲母みたいだったり、変形してたりもして、毎回雰囲気が違っていたんですね。だから構造を決められないし、分解する酵素も得られないのではと、研究が進まないのは、粗悪な試薬のせいではないか?と疑ったりもしていましたね。

そうそう、“分解する酵素”といえば、「美味しんぼ」を読んでいたら、「ウニが昆布をガブガブ食べている」というシーンがありましてね。『ということは、ウニには昆布のいろいろな栄養素を分解できるような酵素があるのか!』と思い、これを研究に役立てるために、「美味しんぼ」に出てくるような、昆布を食べているウニを特別に養殖している漁師さんに会いに行ったんです。

そのウニをしばらく調べていたんですが、どうも昆布フコイダン分解酵素の強さにばらつきがあるようなんです。エサが悪いのかと、昆布以外のものはまったく与えない環境にしたら、ウニは消化不良を起こしたんですよ!どうやら今までは、海底の土を一緒に食べることで消化できていただけのようなんです。昆布だけしか食べられないと、昆布のまま、ヌルヌルとしたままで出してきていましたからね。(酒井さん)

Q:ちなみにその昆布で育ったウニっておいしかったですか?

A:ええ、それはもうおいしんですよ。臭みはないし、ウニそのものの色もいいですし。(酒井さん)

このウニたちもフコイダン効果たっぷりの「いいウニ」に育っていたのでしょうね!

***

フコイダンに関するさまざまな話をお伺いできた今回の取材。あらためてフコイダンのふしぎなパワーに驚くと共に、研究にまつわる秘話もいろいろ知ることができ、ますますフコイダンに興味が湧いたブログスタッフでした。
タカラバイオ株式会社バイオ研究所のみなさま、お忙しいところ、本当にありがとうございました!

関連記事

Copyright c since 2007 fucoidan.blog123.jp/Y's STAFF Corporation. All Rights Reserved.